生産国: ウクライナ
年代 :1900-1920年
コンディション: ★★★☆
SIZE : 胸まわり127cm・着丈83cm ・すそまわり130cm
マテリアル :ホームスパンリネン
1900-1920年代 ウクライナ製カラフル幾何学刺繍ホームスパンリネン・ロングシャツ。
肩幅45cm、袖丈48㎝、前開き32cm、首の付け根から袖口まで69 cm、脇下から袖口まで48cm、袖幅(片面)20 cm、カフス幅は38mmでカフスまわり21 cm、襟幅6 cm、首まわり36.5 cm、アームホール60cmです。
オリジナルにはボタンが付いておらずに、両側のボタンホールに紐を通してあったとみられます。こちらで、1910年代のマザーオブパールボタン(直径8mm)をお付けしました。生地はざっくりと手織されたホームスパンリネンで、お色は生成です。
ウクライナのフォークロアのお洋服は、その地方の独自性や個性がデザインに表れております。このロングシャツはウクライナのPOLISSYA地方の村で作られたもので、この地方特有の模様である幾何学柄と、格子の刺繍が、ローズ、緑、青、イエロー、オレンジの5色で刺繍されております。袖はカフスが付いており、7cmのスリットが入っています。ボタンホールやボタンは付いていないデザインです。首周りに緻密なギャザーが施してあり、体が動きやすい工夫が見られます。ホームスパン特有の繊維の中に空気を感じるふんわり感と優しい風合い、そしてアンティークリネンならではのクッタリさが際立った手織リネンです。
1900-20年代頃のお品となりますので、目立たないシミ(後ろ身頃)(左袖)(右前身頃お腹あたり)や素材の薄れ部分がございます。クロースアップのお写真をご参照ください。素朴なホームスパンならではのネップ(繊維の節)が見られます。この不均等な織りのファブリックがホームスパンの味ですね。歴史のある古いものの味わいとしてお楽しみ頂けたら・・・と思います。チュニック丈でそのままサラリと着ていただいてもよし、太ベルトなどでウエストをブラウジングし、丈を調節して着られても素敵ですね。ボトムにデニムやレギンスでカジュアルに着ていただいても素敵ですね。寒い季節にはインナーにタートルセーターなど合わせられたり、ナチュラルテイストのロングシャツですのでデニムや、襟を立てたり寝かせたり、レギンスと組み合わせたりと、コーディネイトが広がりますね。芸術性の高い東欧の民族衣装の歴史に思いをはせながら、お部屋に飾っておかれても、うっとりしてしまいます。